存在しているだけで偉いんです。

いつも通り普通に仕事をしていたのだけれど、午前中が終わるほんの少し前、時刻で言うと11:55くらいに僕の身体の中からやる気、モチベーションが急に全て無くなった事を感じた。僕が意欲の消失を感じた数秒後に電話が鳴り、別の部署の上司からの仕事の依頼だったのだけれど、どうしてもやる気が出ないのでその仕事を断り、静かに受話器を置いた。

時々本当にやる気がなくなる時がある。身体中の電源がふと何かの手違いでオフになってしまう時がある。人間はどうしたって完璧に出来てはいないのだ。午後を休みにして帰ろうかとも思ったのだけれど、元気のない時に家に帰ってもしょうがないので職場にただ存在していることにした。

やることもないので奥さんに身体中の電源がオフになりましたとラインを送ると、帰ればいいじゃんという。先の説明を彼女に送ると、「存在しているだけで偉いんです」と返信が返ってきた。「存在しているだけで偉い」それは人間全員がそうであるのに、いつからか誰も言わなくなってしまった言葉であるように思う。むしろ、存在しているだけでは悪いことのような風潮さえある。

日常のメッセージの中で、軽々しく、何も背負わずに、適当に、存在しているだけで偉いんですなんて存在そのものを全肯定してくれる俺のナオンは最高のビッチ。