ギャングとしてのシャーロック・ホームズ『IQ』

 

IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

黒い目と黒い髪の日系アメリカンのジョー・イデが書いた黒い肌シャーロック・ホームズ『IQ』を読んだ。まじのDOPEでした。ちなみに沢山の賞を受賞している大人気作品なのでもちろんNEW SHITもそろそろドロップされるっぽいですよ。

話としてはIQと呼ばれる頭の切れる黒人探偵が黒人ギャングが沢山いる危ない街で黒人の悪縁の悪いビジネスマンをサイドキックにして、黒人のラッパーからの依頼を受けていくという話で、めちゃくちゃに黒人が沢山でてくる。本の紹介や主人公の話をする時に、説明として「黒人の」なんて言葉を使うのは白人が主人公の物語説明ではありえない。洋書では白人が、日本の作品では日本人が主人公であることが多いので、わざわざ主人公の説明の際に「白人の」とか「日本人の」みたいな事は使わないだけれど、黒人の場合は「黒人の」という形容詞がなんとなく必要に思えてくるのは黒人の主人公が少ないからだろうか。それとも僕の価値観にこびりついているヒップじゃない価値観のせいなのかもしれない。でも『ブラックパンサー』もすごい黒人黒人言っていたから僕だけではなくて、世界規模で黒人が主人公になるということは今までとは少し違うものなのかもしれない。

ラッパーとかピットブルとか、薬物とかのストリートカルチャーと天才探偵は相性が抜群に良い。ハードボイルド小説とクライムストーリーの両両方を楽しめるのも良い。

特に良いのが後書きに書かれていた作者のプロフィールに学校の小学校の先生になったけれど、子供が嫌いだと気付いてやめたと書かれていたのが一番最高だった。もうちょっと早く気づくことはできなかったんですかね。どうでしょうか。