新島(2019.09.15-16)

神津島から東京行きのさるびあ号に乗り込み、新島へ向かった。

2019.09.15

新島

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2年ぶりの新島は快晴で風が強く、これぞ新島というような気がした。相変わらず海は青く透明で、澄んでいる。今回の旅で一番空も海も青くそれだけで新島がやっぱり一番最高だなとか思ってしまう。

レンタサイクルとシュノーケルを借りて海岸に向かい海に入る。僕は海恐怖症の癖にシュノーケリングに憧れがあるので水深2mくらいのところで延々と練習をしていた。奥さんは随分遠くまですいすいと言ってしまうので僕は浅い海の底に足を付けて彼女がちゃんと戻ってくるのかを心配して見ていた。もし彼女が溺れてしまっても僕には助けることができない。彼女が溺れてしまっても、僕はみているだけの方が僕が助けに行くよりもお互いの生存率が高いのだ。だから彼女の水面から浮かんでいるシュノーケルの先っぽをずっと見ていた。彼女は生きて陸に戻っていった。良かった。

島の東側の海岸まで歩いて見に行くと、とんでもない風と波で奥さんが「殺される...」とひとりごとのように呟いていた。

島に2台しかいないタクシーの1台が地雷(おじさんが狂ってしまっている)という新島の洗礼を受ける。ドライバーの話を聴きながら僕はめちゃくちゃ笑ってしまっていたのだけれど奥さんはすんとした顔で窓の外の海を眺めていた。

羽伏裏キャンプ場

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港から歩いて1時間かからないくらい。本村からは大体30分程度、空港の近くにある羽伏裏キャンプ場に泊まる。丘のようななだらかな広大な斜面が広がるキャンプ場で、これは俗世のキャンパー達は大好きだろうなと感じた。僕たちは清貧系涅槃ハイカーは寝れればどこでも良いので僕たちには勿体なさすぎる程の素晴らしいキャンプ場だった。

夜になると嵐のような風がキャンプ場をオオカミのように執拗に襲い、朝になるといくつかのテントは力尽きて倒れていた。レストインピース。僕たちのhapiは真夜中にポールがぐるんぐるん回っていたらしいけれど特に大きな被害が出るでもなく朝を迎えることが出来た。

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キャンプ場には石の動物園といい島名産の石で作られたあらゆる種類の動物がいるエリアがある。石になった動物をみて奥さんがケラケラ笑っていたので良かった。

サンシャイン

美味しいすぎて写真を取っていないのだけれどサンシャインというお店で夕飯を食べた。どれを食べても美味しいけれど流石に焼きそばの美味しさにはぶっ飛ぶ。小アジのくさやを注文。僕は小さい頃から島から送られてくるくさやを頻繁に食べていたので匂いが全く気にならない。彼女は無理そうだったけれど僕はくさやをばくばくと食べた。

店内ではandymoriがずっと流れていて、ハイスタのTシャツを着て僕たちが開店した瞬間に入った時から既にカウンターで飲んでいたおにいさん(どういうこと?)がお店のギターで歌を紡ぐ。その直後に島の高校の太鼓部が学園祭の打ち上げにくるというもう全てが100点のお店で本当に参ってしまった。愛されているお店に行くとなんだかとても満足する。

明日葉フラペチーニョは本当に美味しくなくてびっくりした。テイクアウトにしておいてよかった。

2019.09.16

飛行機の欠航

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テントの中で目を覚ますと風が強い。船は大変そうかもだけど飛行機は大丈夫でしょという楽観的な気持ちで朝ごはんを食べて、テントを撤収する。キャンプ場から空港まで歩いて向かう。搭乗手続きを待っていると調布から飛行機が飛ばないため僕たちの乗る便は欠航になったというアナウンスが流れる。まだ余裕。僕たちにはジェットホイルという最高の船がある。東海汽船に電話をして予約をとって安心していると島の防災放送でジェットホイルが全て欠航と放送が入る。もうこの時点で我々に残されたのは、飛行機のキャンセル待ち。キャンセル待ちに手続きをして空港内で現地のおじさんから島の暗い部分の話を聞いたり、現地のおにいさんに車に乗せてもらってラーメンを食べに行ったり、空港の2階でアニメを見ているうちになんとか最終便に乗れることになる。ガチの島民サグライフという感じがした。

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飛行機に乗ってしまえば調布まで30分。調布から自宅までタクシーで20分。新島の空港を飛び立った瞬間から1時間以内に僕たちは自分達の家にいて、久しぶりに会う猫達を撫で回していた。

今回の旅について

なんだかとてもドタバタしていた。突然の行き先変更や悪天候、飛行機の欠航。人間の予定なんて自然の前では何の意味も持たないという事を実感。それでも自然に身を任せて人間の都合を捨てて、自然の都合に合わせて生きていけばどうにかなるものだとも思った。

もうひとつ個人的な大きな気付きは、旅では積極的に交流をして行った方が快適に過ごせるという事だった。挨拶をして、話しかけて一緒にお酒を飲んで、笑う。これだけで今までの旅よりも僕は満ち足りた気持ちになったのだった。