等々力・PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGIの「季節のパフェ」

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奥さんがパフェを食べたいパフェを食べたいと騒ぐので等々力のPÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGIにパフェを食べに行ってきた。

お昼過ぎに辿り着くと、炎天下の下パフェ難民が店の前に佇んでいて、その横を時折大井町線がゆっくりと通り過ぎていった。ウェイティングリストに自分の名前を書き、等々力の街を何周か歩き、お店の前でゆっくりと進むまるで東京の電車には見えない大手町線がやってきて停車し、人を下ろし人を乗せ、また動き出すといった一連の過程を数回見た所で名前を呼ばれた。お店の横にあるマンションのピロティが待合室になっている事を名前を呼ばれてから知った。

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無機質なグレートーンの室内意匠と、インダストリアル寄りな什器のバランス感。今っぽいというよりも少し前っぽいというのが素直な印象。客層はお洒落な人生でなければ死んだ方がマシだというような目をしている生粋のアディクトばかりで、こういう雰囲気は中央線沿線では感じる事ができないなと思った。

注文したパフェは桃のパフェと和梨のパフェ。ジェラートの絹のような舌触りと口溶けが気持ちよく、自家製グラノーラの歯ざわりとの対比が特徴的だった。和梨のパフェには生胡椒が下の層に入っていて、刺激的な味わいも楽しめる。桃のパフェの桃はとても美味しくみずみずしい。山梨産であると思うのだけれど、どうなのだろう。

個人的にパフェにはいくつかのジャンルがあるように考えている。新宿「西武」のパフェのようなオールドファッションな純喫茶の作るパフェは、鮮度にこだわらない果物と、それを包み込むホイップクリーム(ノット・生クリーム)、王冠のようにパフェの頭上に輝くカチコチに固まったバニラ味のアイスクリーム。そして下の層にはシリアルが大量に敷き詰められていて、もちろん市販品の味がする。果物の産地、岡山や山梨のファームが直営でやっているような果物の美味しさに特化したパフェでは、当たり前のように鮮度の良い果物が大量に乗せられていて、メインとして充分な仕事をしている。そして最後にマリアージュ型のパフェ。パフェというものはパフェ用の細長いパフェグラスにいくつもの要素が地層のように積み重なって作られている。その地層の中からいくつかの地層を選び、スプーンですくい口に入れる。その瞬間から絶妙なバランスでのマリアージュが生まれる。僕はこのタイプのパフェが一番好き。このように僕個人の中ではパフェはこの3種に分類することが出来る。そしてこのお店のパフェは様々なパフェの良いところを1つのパフェに凝縮したようなパフェなので、ある意味で評価に迷う。新鮮なフルーツが食べたい場合は岡山や山梨に行った方が良いし、ドルチェとしてのパフェが食べたいのなら札幌に行った方が良い。近場でそれなりのが食べたいならここは選択肢に上がるのだと思う。

PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI