アトピーと生活

ほとんど完治したアトピーの事を中心に

オートモアイの絵を買った

阿佐ヶ谷のTAV GALLERYにオートモアイの個展を観に行き、絵を買った。決して安い金額では無いけれど、決して高くもない。数年前にアナグラで展示を観た以来の生の作品はぐっとくるものがあった。インターネットとかメディアとは相当遠いところで生活をするようになって、彼女のイラストレーターとしての人気やアーティストとしての価値が今現在どれほど凄いものなのかは分からないけれど、今回展示されていた作品のいくつかはどう見てもマスターピースだと思った。

声の物語 (新ハヤカワ・SF・シリーズ)

声の物語 (新ハヤカワ・SF・シリーズ)

  • 作者: クリスティーナダルチャー,オートモアイ,市田泉
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2019/04/18
  • メディア: 新書
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アノニマスな少女達を描くようになってから彼女は名前を変えたのだけれど、それ以前の名前の時の彼女の色の鮮やかさだとか筆の雰囲気を今作の絵に見ることが出来て涙が出てしまった。カンバス一面に以前の彼女の荒々しくて色彩豊かな世界が広がっていて、その中に今の彼女が多用するモチーフのアノニマスな女の子が静かに佇んでいて、彼女の全てが込められているように思ってしまう。僕にとっては今回の作品はどうしても昔のまだ17歳くらいだったときに真夏の池袋の半地下のカフェの軒先で色鮮やかな世界を書き出していた彼女と、今の成熟した自分の線とスタイルを見つけ出した彼女とのコラボレーション作品のように見えてしまう。

才能が完全に開花して世間がそれに追いついた彼女を観て、おいおい僕は何をしているんだと思ってしまった。少しお金が入ってくるようになっただけで、僕のプロジェクトは僕の個人の名前を出せないものばかりだし、ちゃんと生きてますか自分とか思ってしまう。そうなるこれは個人的には随分昔に僕と彼女がしていたケンカの続きのようなもので、今後値段が上がりまくる彼女の作品をリリースされる度に僕は買ってやるぞという気持ちになる。そんな事は個人的な思いなのでどうでもいいし、こんな思いは本人には一生届かないのだろうけれど、尊敬していますこれからも頑張ってください。