アトピーと生活

ほとんど完治したアトピーの事を中心に

森道市場2019

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初めて行くフェスはそれだけで楽しい。夏フェスシーズンの始まりを告げる5月と6月の境界には『ITADAKI』『TAICO CLUB(FFKT)』『森道市場』という日本の音楽フェスでも特徴的なイベントが開催されている。昨年はタイコクラブに行ったので今年は森道市場に行ってきた。

昨年の生い茂った緑が印象的なタイコクラブとは打って変わって浜風の香る海で開催される森道市場。一言で言えばとても成熟したフェスだった。日本各地から集結した膨大な数の飲食店やアウトドアショップ。音楽フェスの核となる多彩なアーティスト達。レンジの広さと全てを包み込む懐の深さ。音楽を聴きながらスパイスカレーやタイフードなどの多国籍な料理を食べながら飲む日本各地のクラフトビール。京都の棒を始めとしたインディペンデントのスモールショップの集結。ラインナップはどれをとっても素晴らしく、the2019年。音楽が鳴る空間そのものがもうフェスとして成立していて、ひたちなかのフェスなんかはもう一生森道市場を超える事は出来ないんだろうなとしみじみ考えてしまった。

3日間のステージの中で最もグッときたのが抱擁家族。曽我部恵一のラップアルバム『ヘブン』からの曲を数曲。

ヘブン

ヘブン

 

曽我部さんはドラムセットの前に座り、自分が歌っている時もさっちゃんが歌っている時もずっと微笑んでいたのが印象的だった。ただただ音楽が楽しいという微笑みだった。前進するのでもなく後退していくのでもなく、自分がいる居場所で延々と自分のために変化し続けていく人間の美しさ。誰よりも強くて美しい声。特に難しいことは考えなくていいのだった。やって見て駄目ならもう一度やってみるだけ。簡単な事だよ人生なんて。

最終日の雨の中に観たKID FRSINOのバンドセットも抜群に良くて、雨に濡れならがら飲む缶ビールと生バンドが今そこで作り上げているトラック、それに載せられる生の声に完全にやられてしまった。

ai qing

ai qing

 

音源よりも聞き取りやすい生の声って珍しいよなとか後になって気付いたのだけれど、音が鳴っている間はただただ楽しいだけで身体を横に揺らせて、ビートに沿って頭を上下するだけしかできなかった。音が耳から脳へ、脳から身体の末端まで。ヒップホップってこういう事でしょ。

他のどのステージも素晴らしくて、森道市場の成熟っぷりにやられた3日間だった。来年はITADAKIに行こうかなと思っていたけれど、来年も愛知にお世話になりそう。