アトピーと生活

ほとんど完治したアトピーの事を中心に

札幌の木彫り熊専門店「遊木民」に行きました

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札幌に旅行に行った際に、ブルータスの札幌の正解に載っていた木彫りの熊専門店の遊木民に行きました。

BRUTUS(ブルータス) 2018年 11月15日号 No.881 [札幌の正解]

BRUTUS(ブルータス) 2018年 11月15日号 No.881 [札幌の正解]

 

本当にびっくりするくらい木彫りの熊がたくさんあって最高だったので、札幌に行く際には是非行ってくださいという記事です。

 

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札幌駅の隣の桑園駅に降り立つと、札幌の都会的な街並みとは打って変わって閑静な住宅街が広がっていた。札幌よりも空が広く、高い建物があまりない為か、全てが雪に覆われているようだった。桑園駅から大きな道路をジグザグに進む。道路が碁盤状に綺麗に整備されていたのが印象的だった。全てが真っ白だったから綺麗に見えたのかもしれない。ジグザグに進むと15分程度で木彫りの熊専門店「遊木民」に着く。

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お店の前にはこれから何かに生まれ変わるのを待っているであろう材木が大量に積まれていた。お店の入り口を見上げると、木彫りの熊のマスクがこちらを見ている。その店構えと、木彫りの熊専門店という初体験から、入るのに緊張した。初めて表参道のDiorに入った時と同じくらい緊張した。

やっているのか不安になりながらも扉を開けると、先ず木の良い香りと暖かい空気に出迎えられた。その少し後に優しそうな声で「いらっしゃいませ」というおじさんの声が聞こえた。

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木彫りの熊専門店というだけあって、店内には所狭しと木彫りの熊が飾られている。その中には熊以外にも、アイヌの伝統的なデザインを施したタペストリーや、梟などの熊以外の動物見受けられた。緊張しながらも熊を見て回る。

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先ず驚かされたのが、面彫りという手法で彫られた熊の存在だった。明らかにほかの熊たちとは違うオーラを纏った熊達が店内には何匹かいて、その熊達は総じて著名な作家によるものだった。そのあまりの美しさに驚愕していると、店主の方が優しく、丁寧に作家や熊について説明をしてくれた。

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ソファに置いてある熊のマスクが20万円で売約済みであったり、柴崎重行の熊は40万円で売ってくれと言われたけれど売らなかったというような話を聞かせてくれた。木彫りの熊の世界は僕が思っているよりも随分と深いようだった。同時に一歩踏み入れてしまったら、もうとんでもないことになってしまうような気もした。

著名な作家さんたちの熊は立派な金額をしていて、買うことが出来ないので、自分の買える範囲の熊からいくつか選んで買った。欲しかったマスクの熊と、奥さんがどうしても欲しがった戦前に彫られたという熊を選んだ。

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店内に並ぶ熊たちの中に、どうしても気になってしまう熊があった。その熊は見ようによっては北欧系雑貨店に売っているような熊の置物にも見えるし、崇高な作家が作りあげた唯一無二のマスターピースのようにも見えた。その愛らしい熊について店主の方に聞いてみると「それは僕が一番最初に彫った熊なんだよ」と教えてくれた。人が初めて彫った熊を初めて見た。人が初めて彫った熊の尊さにクラクラしてしまった。値段を聞くと「え?それ欲しいの?2000円でどう?」との事だったので2000円で買わせていただいた。

奥さんが店内中央にあるストーブの横にある廃材を入れてある容器の中に木彫りの熊を見つけた。この熊は何なんですかと聞くと、量産品だから燃やしちゃおうと思って。欲しいなら持って行きな。と言われた。奥さんは嬉しそうに熊を運命から救出していた。結局、救出した熊も含めて6匹の熊を持ち帰ることになった。今まで家には1匹も木彫りの熊が居なかったのに、急に6匹も熊が増えてしまった。とても嬉しかった。

 

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札幌から東京に戻り、熊マスクはリビングに掛けることにした。なんとなく守られているような感覚がある。そして熊を見る度に札幌の雪で覆われた、真っ白い街を思い出す。冬は朝日を浴びて眩しそうな熊を見ながら朝の身支度をしていた。

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店主の熊はscopeの熊貯金箱の横に並べてある。時々お酒を飲みながら、手に持ったりしている。生活に木彫りの熊があるということは良いことのように思える。熊がいる生活と、いない生活ではほとんど何も変わらないだけれど、ほんの僅かに楽しみが増える。その僅かな楽しみの積み重ねが、生活の楽しみになるのだから、皆さんも熊どうですか。

遊木民は、八雲よりも札幌に近いので旅行ついでに行くことできるし、買わなくても木彫りの熊という文化触れることができる。自分では手が出せないマスターピースをいくつも見ることができるし、何より店主の方の人柄がとてもいいという、札幌に行ったらマストで行くべき場所だと思う。札幌の夜は長いのだから、隣の駅に行くなんて大した事じゃないでしょ。