松本哉「貧乏人の逆襲! タダで生きる方法」

スペクテイターのクリエイティブ文章術に載っていた松本さんのテキストが本当に良くてゲラゲラ笑いながら読んでしまったので「貧乏人の逆襲!」をKindleで買って読みました。面白いかったというよりも楽しかった。

貧乏人の逆襲!―タダで生きる方法

貧乏人の逆襲!―タダで生きる方法

 

松本哉さんは高円寺に蔓延する謎のリサイクルショップ「素人の乱」の店長でありマヌケなデモや杉並区議員選挙に立候補するといった社会的なのかひどく私的な事なのか分からない活動をしている人。文章が本当にクリエイティブで読んでいて面白い。パンチラインのシャワーを浴びているような文章なので文章に携わる人やラッパーなんかは読んでおいて損は無いのではと思う。

この本で言う貧乏人とは日本人のほとんどの事を言っている。ホームレスや高円寺で何をしているか分からない若い人達だけではなく、良い企業に勤めていて月30万円の給料があって何だかんだ人生勝ち組だなとか思っているようなやつも含めて貧乏人ということなのだ。何もしなくてもお金が湯水のように湧いてくるような一部のお金持ち以外は全員貧乏人。中小企業の社長はお金を持っているように見せている貧乏人の典型的な例としている。簡単に言ってしまえば電車に乗っているやつはみんな貧乏人ということなのだ。ぷくぷくと身体を太らせて小綺麗なスーツを着ていても電車に乗って毎朝会社に向かっているので貧乏人。そしてその貧乏人がどのように生きればいいのかと言うことが書いてある。僕たちは貧乏人なのだと思えば随分楽になる。自分を卑下するわけではなくただ純粋に自分は貧乏人で、貴方達とは違うんですと思えばいろいろと楽になる。それは簡単に言えば地域のコミュニティに参加して生きていくということになるのだけれど、その参加の仕方も書いてあるのでこれからどのようにして生きていくかを模索している人は読んで見てもいいと思う。

みんな違ってみんなバカに似ているような考え方も感じたりした。