建築職で公務員試験を受けようとしている方に向けて、実際に僕が公務員試験で使用した参考書をまとめおこうと思います。
公務員の建築職をうける方は大学生や大学院生、社会人と幅広い年齢層の方がいます。立場は違えど同じ共通点があります。お金と時間がない。これです。お金も時間もあるぜっていう方がいたら申し訳ないです。僕は大学院生で研究や民間企業の就活、さらに設計事務所でのアルバイトなどを掛け持ちで行なっていたので時間はありませんでした。お金は学生なので基本的にあるわけないのです。そこで公務員試験では独学を選択しました。その時に使用した参考書をここにまとめておきます。
どのような参考書を選べばいいのか
東京都の1類AもBも問題の本質は同じです。単語の意味を理解して、暗記すること。これだけです。 建築士試験のように選択問題ではなく、問題の解答を全て筆記して解答するようになっています。つまり、建築士試験の参考書や勉強法では効率が悪すぎるということです。効率が悪いだけではなく、効果が全く出ない場合もあり得ると思っています。もし、建築士の問題集を使っている方がいたらブン投げましょう。 とは言いつつも建築試験の参考書の全てが悪いのではないのです。実際にこれからオススメする参考書の中にも建築士試験用のものがいくつかあります。しかし、それは一部を除き問題集ではありません。参考書です。参考書を読み込むことが東京都の採用試験では重要になってきます。 余談ですが、特別区や地方自治体の採用試験では反対に二級建築士の参考書と問題集、公務員試験の過去問をやり込めば簡単に合格できるようになっています。 その点で東京都の採用試験は少し他の自治体と比べて特殊であることがわかると思います。 では紹介していきますよ。基本的に1類AもBも使用する参考書は同じです。ですが一部Aのみ必要になる参考書があるので、それについては記事内で「これは1類Aの人だけ必要ですよ!」という事を買いていますので参考にしてください。
都市計画
都市計画については都市計画法に書かれている用語の説明か、都市計画法で定める都市計画事業についての説明を問われる問題が多いです。都市計画事業というのは市街地再開発事業(一種と二種の違いを問われる問題は頻出です。)や区画整理事業(区画整理事業の減歩とは何か?みたいな問題がでます。)のことです。 再開発?区画整理?なにそれ???みたいな人も大丈夫です。僕は聴いた事のないレベルだったのでみんなスタートは同じです。 都市計画について勉強する前にとりあず都市計画法は一回流し読みしておきましょう。全然理解できないし、めちゃくちゃ眠たくなると思うけど「あっこういうことが書いてあるのね」っていう感じがつかめればオッケーです。
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建築計画
東京都の試験において建築計画は点数を稼げる範囲です。逆に言うと周りの受験生も気本的には点数を稼いでくるのでここで差がつかないようにしましょう。 計画分野は用語の解説を記述せよという問題なので、勉強方法としてはそれぞれの用語を丸暗記する形になります。 例えば、マンションの形式の種類(片廊下、中廊下など)やコアの形式(センターコア、偏心コア)をそれぞれ短所と長所を絡めて記述せよという意図です。
建築計画

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構造
東京都の構造の問題は力学の計算をさせる場合と用語の解説をさせる場合の2パターンがあります。 構造計算では1類Bでは静定構造物、1類Aでは不静定構造物の計算というです。用語の解説ではポアソン比の用語の解説をせよなどといった問題がでます。 計算問題の違いで分かるように必要な参考書も少し違ってきます。
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まとめ
以上が僕が公務員試験で使用した参考書です。これ以外にも建築士の参考書を買いましたが実際には使っていないので省いています。建築職の公務員試験についてはとにかく情報が少ないので、ウェブ上で情報を探すことに時間を費やしてしまうことが多いと思います。ですがやはり公務員試験は勉強時間を確保するのが一番大変だと思うので、無駄な情報収集の時間が少しでもなくなるように、僕が実際に合格するのにやくにたったものをまとめました。
全て買うと2万円オーバーくらいになってしまいますし高価な買い物ではありますが、予備校に行くよりは全然安いですし、こういうものは一気に買ってモチベーションを上げることにも役立ちます。建築職で公務員受験を考えている方に少しでも有益な情報になれば幸いです。 何か質問等ありましたら、コメント欄にどうぞ。随時お答えしていきます。