君は自分の足で歩きたい人なんだね

仕事関係の飲み会で取引先の会社の偉い女性の方から言われた。

「君は自分の足で歩いて、自分の手で作りたい人なんだね」

その人はとても優しく、話し方がとてもゆっくりで考えながら話しているのがすぐにわかる人だった。そうなんだろな。僕は自分の足で歩いて、自分の手でなにかを作りたい人なのだ。自分ではそんな事忘れていたけれど、確かに僕はそういう人なのだった。客観的な視点から急に真実を告げられると、心臓にいっきに矢が突き刺さったみたいになる。よく漫画である天使が弓矢で心臓を撃ち抜く、恋に落ちる瞬間の描写そのものだ。それでも僕の場合は恋に落ちるのではなく、ただただ、その僕の心臓を撃ち抜いた矢の角度と強度に感動したのだ。きっと社会の上に行くような人ってこういう人なんだろうと思った。相手が忘れかけている相手の本質を言い当てて、理解する。それってめちゃくちゃ凄くないですか。

その点僕は今日の朝も遅刻しそうになって焦って家を出てきたからベッドのサイドボードにkindleを忘れてきて電車の中でイライラして過ごしてみたりした。kindleを忘れたのは今使っている鞄の中身の視認性が悪いからだみたいな結論にして新しい鞄を探しために仕事中もインターネットの海を彷徨ったりしていた。こんなやつなにをやってもダメだろ。そんなことを考えたいたんだけれど、帰り際に「君は存在がスペシャルだから大丈夫だよ。尊敬する。」と言われた。僕は「全員スペシャルですよ、みんな。」と言って笑って誤魔化したのだけれど、なんて言うんだっけ。こういうダーツが同じ部分にグサッと突き刺さるやつをなんて言うんだっけ。