ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』

ミランダ・ジュライ初の長編小説なんだけれど、僕はこの『最初の悪い男』が最初の最高なミランダ・ジュライ作品だったので他の作品とのどちらが優れているのかは分からない。ただ単純にお洒落な作家の代表格みたいなイメージで興味があったので読んでみた。 …

DBCピエール『ヴァーノン ・ゴット・リトル』感想|借金返済のために書かれた小説

副題の『死をめぐる21世紀の喜劇』という文字列に惹かれて購入。帯の紹介文を見てみると、2003年のブッカー賞受賞作品という事だった。ブッカー賞については過去にカズオイシグロの『私を離さないで』が受賞したという事しか知らない。ただ帯にはブッカー賞…

家族の美しさについて|植本一子『かなわない』

昨年亡くなったECDとその奥さんである一子さんの本が好きで本屋で見つければ買うようにしている。『かなわない』だけは何故かいつもいく本屋にはなかなか置いていなくて読む機会が無かったのだけれど、最近やっと入荷しているのを見つけて読んでいる。処女作…

佐藤哲也『シンドローム』

シンドローム(キノブックス文庫) 作者: 佐藤哲也,森見登美彦(解説) 出版社/メーカー: キノブックス 発売日: 2019/04/09 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る これから始まる世界の終わりの中で、この世界が続けばいいのにと願う、祈りに似た愛につい…

越前魔太郎/舞城王太郎『冥王星O デッドドールのダブルD』

複数の作家のキメラとしての越前魔太郎作品を舞城王太郎が書いているのが『冥王星O デッドドールのダブルD』。 魔界探偵 冥王星O デッドドールのダブルD (講談社ノベルス) 作者: 舞城王太郎,越前魔太郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2010/09/07 メディア…

J・D・サリンジャー/村上春樹訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』

最近はサリンジャーのナインストーリーズを通勤電車の中で読んでいた。その流れから、キャッチャーインザライを今更だけれど読んでみることにした。勝手な思い込みで、もっと長い時間の中の話だと思っていたし、ライ麦畑があるようなアメリカ中部の地方の話…

ジェーン・スー『相談は踊る』感想|君がいない事は君がいる事だな

([し]10-2)ジェーン・スー 相談は踊る (ポプラ文庫) 作者: TBSラジオ「相談は踊る」 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2017/08/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 随分前にSNSで『相談は踊る』の写真をアップしている人がいた。写真に添えられ…

B.I.G.JOE『監獄ラッパー』感想

BASARA BOOKSで買った『監獄ラッパー』を読んだ。最近よく聴く耳触りの良い、文系ラップやシティポップラップとは根本から違う、ギャングスタラップのようなタフなラッパーの獄中での日記のようなものだった。個人的にはなかなか絶妙な作品で、オススメ出来…

早川義夫『ぼくは本屋のおやじさん』躁鬱おじさんの憂鬱な日記

とても有名な本で読みたい気持ちはあるのに、なかなか読む機会を作れないような本が僕にはたくさんある。最近はそういった本を、少しでも気になっている本を何も考えずにとにかく読んでみようという気分なので早川義夫の『ぼくは本屋のおやじさん』を読んだ…

獅子文六『コーヒーと恋愛』ポップでキュートなラブについて

なんだかずいぶん昔から君の事を知っていたような気がするな。そのように思う瞬間が人生においていくつかあって、何もそれは恋愛に限っての話だけでは無くて、本のようなものだって同じように感じるのだ。今まで何度もコンコ堂などの本屋でこの表紙を見てい…

谷村志穂+飛田和緒「ごちそう山」感想

うちのキッチンには数冊の料理本が常備されているのだけれど、飛田和緒先生の本が1番多い。1回作れば後はレシピを見ないで作れるような簡単な調理しかしないのに何を作っても美味しい。特に美味しいのはセロリのスープで、毎年寒くなってくるとたくさん作っ…

Amazonマーケットプレイスで本を買うとヤバイブツが家に届く

昔からハマっていることがあって、それはAmazonマーケットプレイスで本を買う事なんだけれど、何がいいって本とは思えないようなヤバイブツ感を感じることが出来るところ。 Amazonマーケットプレイスは簡単に言えば古本で、それぞれ普通の古本屋がAmazonに出…

舞城王太郎「されど私の可愛い檸檬」感想

舞城王太郎2ヶ月連続リリースの第2弾。短編3編から成る家族をテーマにした短編集。読書感想文を書くことを習慣にしようと思ってタイピングしているのですが感想を書こうとすると難し過ぎて全く理解出来ていないことに気づく。それでも数をこなせばいつかちゃ…

ECD「ホームシック:生活(2〜3人分)」

吉祥寺のバサラブックスで買ったラッパーECDのホームシックを読み終えました。これまで奥さんである植本一子さんの本は読んだ事があったのだけれど石田さん(そう呼ばせてもらう)の文章のまとまった文章を読むのはこれが初めてでした。本当に良い本でした。…

日ポン語ラップの美ー子ちゃん

ラップが今日本でもっともまともな音楽よ このマンガがすごい! comics 日ポン語ラップの美ー子ちゃん (このマンガがすごい!Comics) 作者: 服部昇大 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2017/09/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 吉祥寺…

松本哉「貧乏人の逆襲! タダで生きる方法」

スペクテイターのクリエイティブ文章術に載っていた松本さんのテキストが本当に良くてゲラゲラ笑いながら読んでしまったので「貧乏人の逆襲!」をKindleで買って読みました。面白いかったというよりも楽しかった。 貧乏人の逆襲!―タダで生きる方法 作者: 松…